子どものむし歯

こどものむし歯は、気がつかないうちに進んでいます。

子どものむし歯

乳歯や幼若永久歯(生え始めの永久歯)はむし歯の進行がとても早く、痛みがあまりないまま進行していくのが特徴です。
数ヶ月で歯に大きな穴が開いてしまうことも少なくありません。
乳歯のむし歯は、「どうせ生え代わるから」と楽観的に思われがちですが、なぜむし歯にしてはいけないのでしょうか?

小児のう蝕の影響

子どものむし歯

■発育が遅れる

食物を十分に噛み砕くことができず、栄養の吸収が不十分になって、発育や発達が遅れたり精神的に不安定になることがあります。

■顎や顔面の発育に悪影響

むし歯のために正常に噛むことができず、その結果顎の発達が『いびつ』になって、顔が歪んだ形になることがあります。

■歯並びが悪くなる

乳歯がむし歯になると永久歯が正しい位置に生えることができなくなったり、間違った順序で生え代わってしまうことがあります。その結果、歯列不正(歯並びが悪くなること)、不正咬合(上下の噛み合せが整わない)の原因になります。

子どものむし歯

■他の病気を併発する

歯や歯ぐきの病気は、病巣感染を起こしやすい病気の1つです。 むし歯が進行して神経まで侵し、歯の根の先に化膿巣ができる場合があります。ここから出る細菌の毒素が脳神経を刺激したり、さらに別の部分を刺激して、色々な病気を引き起こすことがあります。 

 

 

乳歯および幼若永久歯のカリエスリスク

ハイリスクの原因

萌出後間もない乳歯や幼若永久歯は、う蝕の感受性がきわめて高いです。

理由1)

萌出直後の歯はかなり高い割合で深い小窩・裂溝があることから、この部位には食物の残渣が停滞しやすいため。

理由2)

萌出直後の歯は石灰化レベルが低く、酸の影響で脱灰し易い。


特に第一大臼歯のう蝕罹患率はきわめて高いですが、これを防ぐことがその後の歯列の保全に欠かすことの出来ないことだと考えられています。

子どものむし歯
リスクの高い幼若永久歯

■第一大臼歯(6歳臼歯)がう蝕に罹患しやすい理由

  • ・保護者も本人も萌出を知らない場合が多い。
    (歯ブラシを子供まかせにしてしまっている)
  • ・ハイリスクの小窩・裂溝があり、萌出中は低位なために歯ブラシが届きにくいため。

対策)萌出前からの定期検診や萌出直後のブラッシング指導(横から突っ込み磨き)、小窩・裂溝に対するシーラント処置、フッ化物の応用(ホームケア、プロフェッショナルケア)などで対処する。

■第二大臼歯がう蝕に罹患しやすい理由

萌出に気がつかないことが多い。 上顎第二大臼歯の場合、耳下腺開口部の後方に萌出するため唾液の保護作用を受けにくい。

ハイリスクの小窩・裂溝がある。


対策)第二大臼歯が萌出完了するまで継続した管理を続けることです。
適切なブラッシング指導や、小窩・裂溝に対するシーラント処置、フッ化物の応用(ホームケア、プロフェッショナルケア)などで対処する。

■幼若永久歯のリスク回避の方法

子どものむし歯このようなハイリスク部位を守るためには、以下のことが重要だと考えます。

  • ・萌出前から定期的な検診の重要性。
  • ・必要に応じてのシーラント処置、フッ化物の応用。 
  • ・萌出後1年程度は約3ヶ月毎の定期健診を行う。

小児う蝕の予防

歯磨きは嫌がらないような工夫をしながら、小さい時から歯磨きを毎日行う習慣をつけることが肝心です。

子どものむし歯

5~6歳に最初の永久歯(第1大臼歯)が生えてきます。
この歯は生涯噛み合せの中心になる大切な歯です。小学校低学年くらいまではひとりで磨くことが出来ませんので大人による「仕上げ磨き」が必要です。むし歯がみつかったら早く治療することは当然のことですが、それよりも大切なのは、むし歯をつくらないことです。

乳幼児期や学童期には、3ヶ月に1回程度は定期検診を受けるのがよいでしょう。